スタイリスト、ファッションの仕事は、ファッションに詳しくなくてもうまくいく？

スタイリスト、ファッションの仕事は、ファッションに詳しくなくてもうまくいく？

よくいただくご相談に

といったものがあります。

ほかにも、

「自分の好きなファッションブランドのことはわかるけれど、それ以外のブランドには詳しくないです。それでも大丈夫でしょうか？」

といった質問も多いです。

結論から言うと、大丈夫です。

ただし、条件があるので、今回はその条件や「なぜ大丈夫なのか」についてお話ししていきます。

生まれながらにして「すべての知識」を持つ人はいない

例えば、誰かに「ビーフストロガノフを作ってきて」と言われても、私は作り方がわかりません。

でも、レシピを調べたり、作り方を知っている人に聞いたりすれば、行動に移すことで少しずつ上達していきます。

最初に作ったものの味は「まあまあ」かもしれません。

でも同じ料理を何度か作るうちにコツをつかんで、慣れていったりアレンジしたりできるようになって、もっと美味しく作れるようになるはずです。

こういうことって、私たちの普段の生活で普通にやっていませんか？

他にも普段のお仕事でも、はじめからすべてを知っているわけではなく、わからないことを周りに相談しながら対応したりしていますよね。

例えば、私が以前アパレルの営業事務をしていたとき、商品のお問い合わせ対応を行っていました。

その中にはすぐに答えられない質問も多くありました。

社内で確認が必要だったり、周りのスタッフに聞いたりしないと対応できないようなものなど、私の判断だけでは答えられないものもありました。

パーソナルスタイリスト、相手に興味を持って前向きに取り組むことが大事

パーソナルスタイリストなどおしゃれを仕事にしていく場合も同じことです。

たとえ

・自分のファッションスキルでは今すぐ答えられない相談
・自分の好きなファッションテイストと異なる方からの依頼

が来たとしても、まずは

相手に興味を持ってコミュニケーションを取れば、その人がどういったファッションテイストが好きで何を求めているか？については理解できます。

例えばそこから、スタイリスト自身が自身とは無縁だった新たなファッションジャンルのお店に行って試着したり、調べることは最低限できますよね。

そのような経験が、スタイリストとしての知識や対応力の幅も広がっていきます。

また、

「今の私ののファッションスキルで大丈夫でしょうか？」

という不安については、成長する姿勢があれば問題ありません。

後輩に教える感覚をイメージするとわかりやすいかもしれません。

今の自分のスキルと一年後のスキルを比べると、成長する意欲のある人であれば、一年後のスキルの方が上がっていますよね？

今のスキルでお客様に向き合い、そのときに自分が持っているすべての情報やできる限りのことを提供する。そこで少しでもお客様に喜んでいただく努力を積み重ねることがスタイリスト自身のスキルアップしていくキーポイントとなるのです。

もしあなたのファッションレベルが2だとすると、ファッションレベル1より下の後輩に教える！

…という考え方です。

つまりレベル3以上の方は対象ではないのです。

例えばファッションを教えてほしい！となった時、誰もが大御所デザイナー川久保怜さんのところへいきなり教わりに行きますか？

それよりも親身になってくれそうな身近に感じられる方に聞くよね…という感覚です。

まとめ パーソナルスタイリストに大事な姿勢とは？

「自分のファッションテイストと違う方からの依頼に対応できるのか」
「今の私のファッションスキルでお役に立てるのか」

といった不安は、前向きに対応していく過程で解消されます。

私たちパーソナルスタイリストは初めから全てを知っているわけではありません。

知らないことを学び、対応しながら成長していくもの。常に前向きに「今自分ができる最大限」でお客様と向き合っていきましょう。